106
1 酸
❶ 酸
❶酸… 水溶液にしたとき,電離して水素イオン H+を生 じる物質。
酸 水素イオン(H+)+ 陰イオン 例 HCl H+ + Cl−
おもな酸 塩酸,硫酸,炭酸
❷ 酸の水溶液に共通する性質
資1, 2資 ,❷ 酸の水溶液に共通する性質 水溶液中に含まれる水素イオ ン H+のはたらきによる。①緑色の BTB 溶液を黄色に変える。
②青色のリトマス紙を赤色に変える。
③ マグネシウム・亜鉛・鉄などの金属と反応し,水素1を発 生させる。
水素イオンの移動 酸の水溶液に電圧を加えると,水素イ オン H+は陰極へ移動する。
2 アルカリ
❶ アルカリ
❸アルカリ… 水溶液にしたとき,電離して水酸化物イオ ン OH−を生じる物質。
アルカリ 陽イオン + 水酸化物イオン(OH−) 例 NaOH Na+ + OH−
おもなアルカリ 水酸化ナトリウム,水酸化カリウム。
❷ アルカリの水溶液に共通する性質
資2,❹ アルカリの水溶液に共通する性質 水溶液中に含まれる水 酸化物イオン OH−のはたらきによる。①緑色の BTB 溶液を青色に変える。
②赤色のリトマス紙を青色に変える。
③無色のフェノールフタレイン溶液を赤色に変える。 水酸化物イオンの移動 アルカリの水溶液に電圧を加える と,水酸化物イオン OH−は陽極へ移動する。
塩酸をしみこませた糸
塩酸をしみこませた糸 赤色リトマス紙赤色リトマス紙
青色リトマス紙 青色リトマス紙 水素イオン(H+)が移動
酸とアルカリ・
中和と塩
資1 イオンが移動するようす
❶酸の水溶液中のイオン
得 点アップ
* 1 金属が溶けてイオンになるとき,水素イオンは電子を受けとり,水素原子となる。 さらに水素原子は2個結びついて水素分子となり,気体として発生する。
❷水素イオンの移動
H+
H+
H+
H+
H+
H+
Cl−
Cl−
Cl−
Cl−
Cl−
Cl−
陽極 陰極
うすい硫酸ナトリウム水溶液でしめらせたろ紙 リトマス紙 リトマス紙
赤色
赤色 青色
青色
塩酸をしみこ ませたろ紙 青色リトマス紙 赤色に変化。
塩 酸 酸の水溶液
−
Cl
−
H+ +
H
陰イオン
水素イオン H+が共通にある。
❸アルカリの水溶液中のイオン
水酸化ナトリウム水溶液 アルカリの水溶液
OH− −
OH Na+
陽イオン
水酸化物イオン OH−が共通にある。
❹水酸化物イオンの移動
Na+ OH−
陽極 陰極
Na+ OH− Na+ OH− Na+ OH− Na+ OH− Na+ OH−
うすい硫酸ナトリウム水溶液でしめらせたろ紙
リトマス紙 リトマス紙
赤色
赤色 青色
青色
水酸化ナトリウム水溶液をしみこませたろ紙 赤色リトマス紙 青色に変化。
23
107
3 年 3 年 3 年
3 酸性・アルカリ性の強さ
資3, 4資 ,❺pH( ピーエイチ ) 水溶液中に含まれている水素イオン H+ の数を示す指数。pH の数値の大小によって,その水溶液 の酸性・アルカリ性の強弱を知ることができる。
⑴pH <7のとき 酸性。数値が小さいほど,酸性が強い。
⑵pH =7のとき 中性。
⑶pH >7のとき アルカリ性。数値が大きいほど,アル カリ性が強い。
4 中和とイオン
❶ 中和
❻中和2…酸の水溶液中の水素イオン(H+)とアルカリの 水溶液中の水酸化物イオン(OH−)が結びつい て,水 H2Oができる反応。 H++ OH−→ H2O 酸とアルカリの水溶液を混ぜ合わせたときの混合液の性質 H+と OH−とが1個ずつ結びついて水ができるので,混合 液の性質は,H+の数と OH−の数で決まる。
⑴H+の数> OH−の数のとき pH <7で酸性。
⑵H+の数= OH−の数のとき pH =7で中性。
⑶H+の数< OH−の数のとき pH >7でアルカリ性。 中和と中性 酸性の水溶液にアルカリ性の水溶液を1滴で も加えれば,中和が起こり,塩と水ができる。中和は,混 ぜ合わせた液が中性になるまで続き,中性になったところ で中和は起こらなくなる。
❷ 塩
❼塩…酸の陰イオンとアルカリの陽イオンが結びついて できる物質。
水に溶ける塩・水に溶けない塩 中和反応によってできた 塩には,水に溶けて電離して存在する塩と,水に溶けない 塩とがある。
例水に溶ける塩…塩化ナトリウム,硝酸カリウム 水に溶けない塩…硫酸バリウム3,炭酸カルシウ3ム4 資2 BTB溶液の色の変化
* 2 酸とアルカリの中和は発熱する化学反応で,H+と OH−が結びつくとき熱が発生する。
* 3 どちらも白色の沈殿となる。
* 4 石灰水に二酸化炭素を通すと白くにごるが,これは,炭酸カルシウムの白い沈殿ができるからである。
❺イオンとpH 酸性 中性 アルカリ性
酸性 中性 アルカリ性
H+
H+
H+ H+
H+
H+ H+ OH−
酸の水溶液 水 アルカリの水溶液 pH<7 pH=7 pH>7
水素イオン 水酸化物イオン
OH− OH−
−
OH
OH− OH−
−
OH
❻塩酸と水酸化ナトリウム水溶液の中和
H+
H+
Cl−
Cl−
Na+ OH−
H+
Cl−
Cl−
Na+ OH−
Cl−
Cl−
Na+
Na+
Na+
Na+
Na+
OH−
OH−
Cl−
Na+
Cl−
Na+
H2O H2O H2O H2O H2O 塩酸 水酸化ナトリウム 塩 水
中和
酸の陰イオン アルカリの陽イオン
+ → +
塩酸 一部が中和。 H+があまる。
完全に中和。 H+も OH−も ない。
OH−が あまる。
酸性 中性 アルカリ性
加えた水酸化ナトリウム水溶液の体積〔cm3〕
イオンの数
3 2 1 00
Cl−
H+
OH− Na+ H++Cl− Na++OH− NaCl H2O
水溶液中では イオンで存在。
資4 pHメーター 先端に,調べた い水溶液をつけ て,数値を読む。 先端に,調べた い水溶液をつけ て,数値を読む。 資3 酸・アルカリとpH
しょう油
pH
0 0 1 1 2 2 3 3 4 4 5 5 6 6 7 7 8 8 9 9 10 10 11 11 12 12 13 13 14 14
❼硫酸と水酸化バリウムウ水溶液の中和
うすい硫酸 水酸化バリウム
水溶液 硫酸バリウム
108
酸 〈5点×5〉
⑴ 水溶液にしたとき,電離して水素イオンを生じ る物質を何というか。
〔 〕
⑵ 酸の水溶液に緑色のBTB溶液を加えると,何 色に変化するか。
〔 〕
⑶ 酸の水溶液にマグネシウムリボンを入れたとき に発生する気体は何か。
〔 〕
⑷ 酸の水溶液に共通して含まれるイオンは何か。 イオン式で書け。
〔 〕
⑸ 酸の水溶液に電圧を加えると,水素イオンは陽極 と陰極のどちらへ移動するか。
〔 〕
アルカリ 〈5点×5〉
⑴ 水溶液にしたとき,電離して水酸化物イオンを 生じる物質を何というか。
〔 〕
⑵ アルカリの水溶液に緑色のBTB溶液を加える と,何色に変化するか。
〔 〕
⑶ アルカリの水溶液を赤色のリトマス紙につける と,何色に変化するか。
〔 〕
⑷ アルカリの水溶液にフェノールフタレイン溶液を 加えると,何色に変化するか。
〔 〕
⑸ アルカリの水溶液に共通して含まれるイオンは何 か。イオン式で書け。
〔 〕
酸性・アルカリ性の強さ 〈4点×2〉
⑴ 水溶液中に含まれている水素イオン H+の数を 示す指数を何というか。アルファベットで書け。
〔 〕
⑵ pH が 7 より小さい水溶液は,酸性・中性・ア ルカリ性のうちどれか。
〔 〕
中和とイオン 〈4点×4〉
⑴ 酸の水溶液中の水素イオンとアルカリの水溶液 中の水酸化物イオンとが結びついて,水ができる 反応を何というか。
〔 〕
⑵ 酸の陰イオンとアルカリの陽イオンが結びつい てできる物質を何というか。
〔 〕
⑶ 塩酸と水酸化ナトリウム水溶液が中和したとき に生じる塩は何か。
〔 〕
⑷ 塩酸に水酸化ナトリウム水溶液を加えた。この とき,水溶液中のH+の数はOH−の数より少なか った。この水溶液は,酸性・中性・アルカリ性の うちどれか。
〔 〕
に適する語句やイオン式などを書け。 酸
塩酸の電離 〈2点×1〉
酸の水溶液が示す性質 〈2点×3〉
アルカリ
水酸化ナトリウムの電離 〈2点×1〉
アルカリの水溶液が示す性質 〈2点×3〉
酸・アルカリの反応とpH 〈2点×5〉 塩化物イオン
H+
H+
H+
Cl−
Cl− Cl−
イオン
陰極 陽極
いんきょく
うすい硫酸カリウム水溶 液をしみこませたろ紙
りゅうさん
リトマス紙
電源の−極へ 電源の+極へ
赤色
赤色 青色
青色
塩酸をしみこませたろ紙
①のイオンは
②のイオンは
色が変わるリト マス紙の記号は
*①,②は イオン式
① ②
① ② ア イ
ウ エ
ナトリウムイオン イオン Na+ Na+
Na+
OH−
OH−
OH−
Na+
OH−
Na+
Na+
Na+
Na+
Na+ +
+ Na Na OH−
Na+
OH−
OH−
Cl− H2O
H+
Cl−
H+
Cl− H2O
H2O H2O H2O Cl−
Cl− Cl−
Cl−
Cl−
H+
性 性
pH<7
酸性 塩酸
中性 水酸化ナトリウム
水溶液
pH 7 pH 7
pH 7
中和したから中性になるとはかぎらない。完全に4 4 4中和したときのみ中性になる。 陽極
陰極
うすい硫酸カリウム水溶 液をしみこませたろ紙
リトマス紙 電源の
−極へ 電源の+極へ
赤色
赤色 青色
青色
水酸化ナトリウム水溶 液をしみこませたろ紙
①のイオンは
②のイオンは
色が変わるリト マス紙の記号は
*①,②は イオン式
① ②
① ② ア イ
ウ エ
109
3 年 3 年 3 年
酸とアルカリ 〈10 点×3〉 図のように,装置1ではうすい塩酸をし みこませた糸を,装置2では水酸化ナトリウム 水溶液をしみこませた糸をそれぞれ中央に置き, クリップをそれぞれ直流電源の陽極と陰極に接続 し,リトマス紙の色の変化を観察した。 (長崎)
⑴ 装置1では,B1の色が変化し始めた。色を 変化させたイオンは+,−のどちらの電気を帯 びているか。
〔 〕
⑵ 装置2で,色が変化してくるリトマス紙はど れか。A1,A2,B1,B2の記号で答えよ。
〔 〕
⑶ ⑵でリトマス紙の色を変化させたのは,何イオ ンか。イオン式を書け。
〔 〕
中和反応 〈8点×5〉
うすい水酸化ナトリウム水溶液(X液)と うすい塩酸(Y液)の2つの水溶液を表に示す量で 混ぜ合わせ,A∼Eの5種類の水溶液をつくった。 A∼Eの水溶液にそ
れ ぞ れBTB溶 液 を 加えたところ,Dだ
けが中性であることがわかった。 (熊本・改)
⑴ A,Eの水溶液の色は,それぞれ何色に変化 したか。 A
〔 〕
E〔 〕
⑵ A∼Eの水溶液のうち,水溶液のpHを調べ ると,pH>7を示すものはどれか。すべて書け。
〔 〕
⑶ A∼Eの水溶液のうち,どれとどれを混ぜ合 わせると中性になるか。
〔 〕
⑷ X液10cm3に含まれる水酸化物イオンの数と Y液10cm3に含まれる水素イオンの数の比を, もっとも簡単な整数比で答えよ。
水酸化物イオンの数:水素イオンの数
=
〔 〕
1 2
中和反応 〈10 点×3〉
4個のビーカー A,B,C,Dにうすい塩酸をそれぞ れ10cm3,15cm3,20cm3,25cm3入れ,BTB溶液を1∼2滴 加えた。これらのビーカーにうすい水酸化ナトリウム水溶液 を少しずつ加え,溶液を緑色にするために必要なうすい水酸
化ナトリウム水溶液の体積を調べた。なお,この実験は溶液をよくかき混ぜながら行った。 (愛知)
⑴ この実験で用いたうすい塩酸20cm3に同体積の水20cm3を加えた溶液がある。この溶液を完全に中和 するためには,この実験で用いたうすい水酸化ナトリウム水溶液は何cm3必要か。
〔 〕
⑵ この実験で用いたうすい塩酸10cm3をビーカーに入れ,BTB溶液を1∼2滴加えた。これにうすい水 酸化ナトリウム水溶液を少しずつ加えていき,溶液が緑色になったあとも加え続けた。加えたうすい 水酸化ナトリウム水溶液の体積と,
混ぜ合わせた溶液に含まれる水酸 化物イオンの数との関係をグラフ に表すとどうなるか。右のア∼エ から選べ。
〔 〕
⑶ 中和とは何か。「中和とは」という書き出しで,「水酸化物イオン」という語を用い,40字以内で書け。
中和とは
〔 〕
3
塩酸と水酸化ナトリウム水溶液の中和では,中性になったときにもイオンは存在する。 装置1
塩酸をしみこませた糸
電流を流しやすくするために,硫酸ナトリウムをしみこませたろ紙
※A1 と A2 は赤色リトマス紙
※B1 と B2 は青色リトマス紙 陽極(+) 陰極(−)
B1 B2
装置2
水酸化ナトリウム水溶液をしみこませた糸 陽極(+) 陰極(−)
B1 B2 A1 A2
A B C D E X液の量〔cm3〕20 20 20 20 20 Y液の量〔cm3〕 4 8 12 16 20
ア
水酸化物イオンの量
うすい水酸化ナトリウム 水溶液の体積 0
イ
水酸化物イオンの量
うすい水酸化ナトリウム 水溶液の体積 0
ウ
水酸化物イオンの量
うすい水酸化ナトリウム 水溶液の体積 0
エ
水酸化物イオンの量
うすい水酸化ナトリウム 水溶液の体積 0
ビーカー A B C D うすい塩酸の体積〔cm3〕 10 15 20 25 溶液を緑色にするために必要なうすい
水酸化ナトリウム水溶液の体積〔cm3〕 20 30 40 50
, ,
110
図は,うすい水酸化ナトリウム水溶液にうす い塩酸を加えたときの,水溶液中のナトリウムイ オンと,中和によってできた水のようすをモデル にしたものである。この
とき,水溶液中にあると 考えられる塩化物イオン の数を,イオンの記号で に書け。 (山口)
うすい塩酸を完全に中和するのに必要なうす い水酸化ナトリウム水溶液の体積を調べるため, 4つのビーカーに2∼3滴のBTB溶液を加えた。
8 見る 実験 中和反応とイオンの数
■中和反応をモデルで考えてみよう!
■入試ではこう出された!
次に,それぞれのビーカーにうすい水酸化ナトリ ウム水溶液を少しずつ加え,完全に中和した。次 の表はその結果を示したものである。
うすい塩酸〔cm3〕 3 6 9 12 うすい水酸化ナトリウム
水溶液〔cm3〕 6 12 18 24 うすい塩酸48cm³にうすい水酸化ナトリウム水 溶液を36cm³加えたところ,水溶液は黄色であっ た。この水溶液の色を緑色にするためには,うす い塩酸,うすい水酸化ナトリウム水溶液のどちら を何cm3加える必要があるか。 (宮城)
〔 〕
酸の水素イオン(H+)とアルカリの水酸化物イオン(OH−) とが結びついて,水(H2O)ができる反応。
中和反応 とは…
①体積との関係を モデルでチェック
体積を2倍 にすると…
・濃度が変わらなければ,イオンの数は体積に比例する。
・酸の体積と,それを完全に中和させるアルカリの体積は比例する。
のう ど
●1%の塩酸20cm3と1%の水酸化ナトリウム水溶液20cm3を混合したとき, 完全に中和したとすると,
すいようえき
●1%の塩酸を40cm3 にすると,
●これを完全に中和させるのに必 要な1%の水酸化ナトリ ウム水溶液の体積は, 20〔cm3〕×2=40〔cm3〕 水素イオン
H+
水酸化物イオン OH−
水 H2O
+
1%の塩酸20cm3
1%の塩酸40cm3
1%の水酸化ナトリウム水溶液20cm3
1%水酸化ナト リウム水溶液40cm3 混合液
水素イオン 4個 塩化物イオン 4個 水素イオン 2個 塩化物イオン 2個
ナトリウムイオン 2個 水酸化物イオン 2個
塩化物イオン 2個,ナトリウムイオン 2個 水の分子 2個
ナトリウムイオン 4個 水酸化物イオン 4個 体積が2倍になる
と,イオンの数も 2倍になるよ。
H+とOH−がないと, 中和反応は,起こら ない。
H+
H+
Cl−
Cl−
H+
H+
H+
H+
Cl−
Cl−
Cl−
Cl−
Na+
Cl−
Cl−
Na+
H2O H2O OH−
OH−
Na+
Na+
OH−
OH−
OH−
OH−
Na+ +
Na Na+
Na+
Na+
Na+
Na+ Na+
Na+
H2O
H2O
111 塩酸が含まれているトイレ用液体洗浄剤から色
素をとり除き,水でうすめて10分の1の濃度の溶 液をつくった。この溶液10cm³をかき混ぜなが ら,うすい水酸化ナトリウム水溶液を少しずつ 加えていくと,60cm³加えたところで溶液は中性 になった。一方,この水酸化ナトリウム水溶液 60cm³をかき混ぜながら,これに濃度0.30%の塩 酸を加えていくと,30cm³加えたところで溶液は
中性になった。 (神奈川)
⑴ 水でうすめる前の洗浄剤中の塩酸の濃度は
何%か,ア∼エから選べ。ただし,実験に用い た溶液の密度は,すべて1.0g/cm³とし,洗浄剤 の中には塩酸以外にアルカリと反応する物質は 含まれていないものとする。
〔 〕
ア 4.5% イ 6.0% ウ 7.5% エ 9.0%
⑵ 下線部の操作で塩酸を10cm³加えたところ では,溶液中の陽イオンの総数と陰イオンの総 数の割合は,どのようになるか。
〔 〕
②濃度との関係を モデルでチェック 混合液の性質を モデルでチェック
濃度を2倍 にすると…
・体積が変わらなければ,イオンの数は濃度に比例する。
・酸の濃度と,それを完全に中和させるアルカリの濃度は比例する。
●1%の塩酸20cm3と1%の水酸化ナトリウム水溶液20cm3を混合したとき, 完全に中和したとすると,
●塩酸の濃度を2% にすると,
混合液は酸性。 混合液はアルカリ性。
●1%の塩酸の体積だけを 2倍にすると,
●これを完全に中和させるの に必要な水酸化ナトリウム 水溶液20cm3の濃度は, 1〔%〕×2=2〔%〕 1%の塩酸20cm3
酸性 アルカリ性
2%の塩酸20cm3
1%の水酸化ナトリウム水溶液20cm3
2%の水酸化ナトリ ウム水溶液20cm3 混合液
水素イオン 4個 塩化物イオン 4個 水素イオン 2個 塩化物イオン 2個
ナトリウムイオン 2個 水酸化物イオン 2個
塩化物イオン 2個,ナトリウムイオン 2個 水の分子 2個
ナトリウムイオン 4個 水酸化物イオン 4個 濃度が2倍になる
と,イオンの数も 2倍になるよ。
●1%の塩酸の体積だけを 倍にすると,12
100 80 60 40 20
00 20 40 60 80 100 うすい水酸化ナト リウム水溶液の体積︹
cm3
︺ うすい塩酸の体積〔cm3〕 中性
アルカリ性
酸性
H+
H+
H+
H+
H+
H+
H+
H+
Cl−
Cl−
H+
H+
H+
H+
Cl−
Cl−
Cl−
Cl−
Na+
Cl−
Cl−
Na+
H2O H2O Na+
Cl−
Cl−
Cl−
Cl−
Cl−
Cl−
Cl−
Cl−
Na+
Na+
H2O H
2O
OH−
OH−
Na+
Na+
OH−
Na+
Na+
OH−
OH−
OH−
OH−
Na+
Na+
Na+
Na+
Cl−H 2O
OH−
Na+
OH−
Na+
OH−
Na+
OH−
H+ Cl−